ヒューマン2.0
ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)
- 作者: 渡辺千賀
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/12/08
- メディア: 新書
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ウェブ2.0時代に対し,人間の働き方もヒューマン2.0にバージョンアップしてみてはいかが?というのがこの本の主旨でしょうか。
この本ではまず,近年のシリコンバレー事情が紹介されています。7章にあるおさらいを引用しますと
1 ビジネスのアップダウンのサイクルが速くなり,競争が激しくなった結果,会社から個人にリスクが転嫁された。
2 会社都合,個人都合のいずれの理由にせよ,失業期間(離職期間)があるのは普通のこと。
3 働いている間の報酬は高い。
このような状況下,誕生したシリコンバレーにおけるギーク達の4つの働き方が紹介されています。
- フリーランス:誰かに雇用されるわけではなく,何らかの専門性を持って個人で仕事を請ける人たち
- ライフスタイルワーカー:自分の好きな場所に住むことを重視する人たち
- チャンクワーカー:働く期間を休みを取る期間を分割する人たち
- ポートフォリオワーカー:複数のタイプの仕事を掛け持ちする人たち
シリコンバレーは,生活コストが高いうえに,能力を発揮できなければ容赦なく切り捨てられる過酷な地。高い能力が求められるので,生涯勉強。本当に技術が好きでないとやっていけなさそうです。
一方,どの土地であろうが,技術者として生きていくためには生涯勉強は当たり前でしょう。となると,同じだけ努力するなら報酬が高いに越したことはないような気がします。私はプログラミング大好きであると同時に,勉強してスキルアップしなければ生きていけないという強い危機感の下,ひたすら勉強していますが,いつからか学ぶことを楽しんでいるような気がします。学んで身に付くとますますプログラミングが楽しくなるからです。
こういう自分にとって,シリコンバレーは良い土地なのかもしれない,と思いました。