ピープルウェア第２版

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

この本は、ソフトウェア開発の管理者をはじめ、ソフトウェア開発に関わる人すべてに読んでほしいと思いました。

結局どんなプロジェクトも人間が集まって進めるものなので，プロジェクトを成功させるためには，人間の活動を円滑に進められるような環境を作ることが重要，という主張がされています。まったくその通りだと思います。

ソフト開発プロジェクトに限らず，どんなプロジェクトでも頭を使って何かを成し遂げる場合には，割り込みのかからない集中できる環境が必須でしょう。以前会社で、「この部屋は静か過ぎるなー（コミュニケーションが少ないなー）」と心配されている方がいらっしゃって，何か違和感を感じたのを思い出しました。静かで全然OKなのでは？という感じです。

この本で面白い実験データが載っています。様々な会社からエントリを受け付けてプログラミングコンテストを実施します。一つの会社からは必ず二人以上参加してもらい，いつもの仕事場でコンテストの作業をしてもらう。そして，成績（費やした時間，バグ件数等）に応じて順位が付けられます。

上記コンテスト結果の統計から見えてくるのは，プログラミング能力って個人差が激しいことは想像に難くないわけですが，なんと参加した会社単位で差が出たそうです。同じ会社内で複数メンバ間での差はあまりなかったそうです。

結局，参加した会社の仕事環境がかなり影響している，というのがデマルコの主張です。いかに割り込みがかからず集中できる環境に居ることができるか。

理想は二人で一部屋だとか。夢のようですね。。。

この本では上記のような仕事環境だけでなく，評価方法とかいろいろ書いてあります。

結局，理想的には，楽しく仕事できることが最も重要なんでしょうね！