BEST SOFTWARE WRITING

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この本は、あのJoel Spolsky氏による著書ではなく、Joel氏が読んできた中で最高のものを選んだエッセイ集です。各エッセイについて、最初にJoel氏による1ページ前後の紹介文があり、次に本文がくるという構成になっています。もちろん、各エッセイは独立しているので、エッセイごとに読み進めることができます。

各エッセイで取り上げられるテーマはもちろんソフトウェアに関するもので、例えば「プログラマアウトソーシングの落とし穴」「強い型付け vs. 強いテスト」「すごいハッカーとは」「情熱」「チームへの報酬」「採用の危険」などなど。

全て原文は英語であり、この本はその日本語訳版です。Joel氏による序文において、ソフトウェア開発者における文章能力の重要さが訴えられていて、そういう観点でエッセイが選ばれているので、そういう意味では原文のまま読みたいな、と思いました。

内容ですが、細かい技術的なことを学べるわけではないですが、「うんうん、そうだよなー」とうなづけるような教訓や愚痴が綴られており読んでいてとても楽しかったです。ソフトウェア開発者としての心構え、みたいなエッセイもあり、今後のキャリアに役に立ちそうなものもありました。

本書は気軽に読めるもので、技術書ばかり読んでいる人にとっては、息抜きになるのではないでしょうか。