英会話ペラペラビジネス100
英会話ペラペラビジネス100 ? ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付]
- 作者: スティーブソレイシィ,Steve Soresi,ロビンソレイシィ,Robin Soresi
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2002/03/16
- メディア: 単行本
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タイトルに含まれる言葉「ペラペラ」が示すように、この本はリスニングではなくスピーキングにフォーカスした英会話学習本です。CDが2枚付いていて合計100レッスンあります。
この本の冒頭に、この本が目指すところが述べられていて非常に賛同できます。ビジネスでは時は金なり。日本製の「ビジネス英語」の本には小難しい表現や長い文章がたくさん出てきますが、それらを一生懸命勉強したはいいが、実践において途中で言い詰まったり、1分2分経っても話し始めることができなければ、ビジネスでは使えないと言えます。この本で目指すのは、
ごく基本的な表現を使いこなして流暢に話す
ことです。
各レッスンに録音されている短い会話のスピードはかなりゆっくりで、リスニングの訓練には向いていないかもしれません。一方、CDには、各レッスンについて前述の短い会話に加え、5つ程度の例文が収録されています。各文を読み上げたあと、自分で繰り返すための”間”が設けられていて、スキーキングの練習ができるようになっています。
短めの例文を自分で発音しながら覚えることができ、これが英会話上達の近道だとよく言われているので、この本はそれを実践するのに最適です。
さらにとても良いところは、上記100個のレッスンそれぞれにネイティブスピーカの著者によるポイント解説があり、長く英語圏に住んでいないとわからない「感覚」や間違いに対する「違和感」みたいなものを教えてくれます。例えば、
Sit down.にPleaseをつけても無礼さは直らない。Sit down.自体は先生が生徒に言うような言葉。
とか
名前を尋ねるのにWhat's your name?は失礼な印象を与えるので使わないで。大人同士のFirst Contactをスムーズにするのは、May I have your name?。こちらの方が確実に好印象を与える。
とか、"It's so nice to see you again."という表現についての解説において、
初対面でない人にはNice to meet you.は使わないで。2回目以降に会う時には、必ず、meetの代わりにseeを使うこと。
などなど。
このように、この本はビジネス英会話を勉強するのに非常に良いと思います。私も何年も英語の勉強やソフトウェアの仕事を通じて英語のリスニング、リーディングやライティングをやってきましたが、どうしてもスピーキングは全くダメです。この本で少しでも英語の基礎体力、瞬発力を付けていきたいと思います。